そのときは、突然やってくるものです。
医師から患者の危篤を告げられたら、第三親等までを目安に、親族に連絡します。
急なことに取り乱しているでしょうし、葬儀のことまで考えが及ぶ段階ではありませんが、可能であれば万一に備えて遺言や預金の確認などを行っておくことも大切です。 死亡判定を受けた時点で、もう一度親類縁者に連絡します。
「末期(まつご)の水」とは新しい筆などに含ませた水で死者の唇を湿らせてあげるという慣習ですが、もともとは臨終の息を引き取る直前に行われて いたものが、現在では亡くなった直後に行われています。この準備は大抵の病院でしてくれますので、指示に従ってください。看護師が遺体の処置をしてくれま すので、お着替えの準備(経帷子、新しい浴衣、生前愛用していた服など)を着せてあげます。
スケジュールをできるだけ軽減するために、医師や看護師などへの挨拶、病室の片付け、死亡診断書の受け取り、支払いなどできることはすべてやっておきましょう。遺族にとってはめまぐるしい数日間が始まります。後に回すと手が廻らなくなってしまうこともあります。
ある程度親類が集まると、菩提寺のしきたりや故人の遺志などに基づき、葬儀の型式や規模などを決定します。遺体を自宅など通夜を行う場所に搬送する際、病院から紹介された葬儀社とのトラブルが起こったなどという話も聞きますから、急なことに余裕がなくなり思考力の乏しいときではありますが、細心の注意も必要です。
新聞や雑誌にも取り上げられていましたが、最愛の家族を亡くした遺族の悲しみにつけこもうとする、いわゆる「悪徳」業者が多く存在することも事実です。
見積もりや説明を十分に行わず、いきなり不当な高額の請求を突きつけられたという話もよく耳にします。
悪徳業者でなくても悲嘆や多忙のなかで葬儀社との打ち合わせやコミュニケーションがうまくいかず、思わぬトラブルになってしまうことも。大変なときですが、できるだけ冷静になる、また、お互いに支えあってよく相談しあうことも大切です。
葬儀社に連絡して打ち合わせを行う前に、ある程度遺族内で条件を固めておいたほうが、こちらのペースで話をしやすくなります。規模や宗教型式、希望の日時などの希望を伝えて、見積もりを作成してもらいます。
この時点で、見積もりをきちんと確認しておくことが大切です。見積書の詳細やそれ以上の請求額が出る可能性についても、わからない箇所は明確にしておきましょう。きちんと理解し、納得できたら死亡届や火葬許可申請(市区町村役場)などの手続き、僧侶との打ち合わせなども行います。わからないことは僧侶か葬儀社の人に聞けば、ほとんど教えてくれます。
死亡届と火葬許可証を市区町村で受領して通夜や葬儀について、参列者に連絡を取り、故人と親しかった方に弔辞のお願いをします。